投資家の皆様へ
平素は、当社グループに格別のご支援を賜り厚く御礼申し上げます。
当会計年度は、2020年から続いた新型コロナウイルス感染症拡大による不安定な状況がようやく一定の落ち着きを迎え始めた一方で、長期化する円安や自然災害、物資やエネルギー等の価格高騰による国内物価の上昇といった消費マインドを低下させる要素も重なり、景気回復に向けて足踏みを強いられた1年だったと言えます。
当社グループにおいては9期連続の増収とはならず営業利益ベースでも赤字決算となったものの、2024年度に確実に黒字回復するために事業構造改革を実行、加えて様々な施策を整えつつあります。
厳しい事業環境が続く中ではありますが、未来に向けての明るいニュースとしてはChatGPTに代表される“ 生成AIの台頭”が真っ先に挙げられるでしょう。多くの事業者から人手不足が叫ばれている今、生成AI技術があらゆる業界でポジティブに受け入れられ、実用的に機能し始めたことはサステナブルな経済活動を目指すうえで素晴らしいことだと思います。
当社グループではコンテンツのテーマとすることはもちろんのこと、Webサイトやカスタマー対応等にも、その技術を積極的に活用し始めています。こういったイノベーティブな事象に即応するのが当社グループの基本姿勢でもあり、積み重ねた知見を取引先やパートナー企業等にも共有することで新たなフィールドでのビジネスを共創して参ります。
価値観、技術、情報、そのすべてが目まぐるしいスピード感で変化していく現代においても、常に企業理念「面白いことを創造し、知恵と感動を共有する」を忘れず、そしてグループの強みを活かした事業展開を意識することでステークホルダーの皆様に新たな価値をご提供してまいります。株主の皆様におかれましては、より一層のご理解、ご支援を賜りますよう心からお願い申し上げます。
代表取締役社長兼CEO
松本 大輔